オールインワンタイプで、犬が喜んで食べてくれるというネクスガードスペクトラですが、では一体どんな有効成分が、何に効果を発揮しているのでしょうか。2つの有効成分を見てみましょう。
アフォキソラネル
動物用に使われる駆除・予防剤として初めてとなるイソオキザリン系の新規化合物です。犬に経口投与することで、ノミ・マダニに対し、優れた効果を発揮します。
アフォキソラネルは哺乳類には安全であると確認されており、無脊椎動物であるノミ・マダニの中枢神経における塩素イオンチャンネルのガンマアミノ酢酸受容体に特異的に結合します。この結合により、神経細胞への塩素イオン流入が阻害され、ノミ・マダニは異常興奮状態に陥り死に至ります。
投与後、30分でノミの駆除が始まり、6時間以内にノミを駆除します。この有効成分はノミ・マダニ駆除に必要な血中濃度を30日間維持します。
ミルべマイシンオキシム
ミルべマイシンオキシムは30年近い歴史を持つお有効成分で、イベルメクチンなどと同じ系列の成分で成り立っています。フィラリア・犬回虫・犬小回虫・犬鉤虫・犬鞭虫などの線虫にその威力を発揮します。子犬への使用も安全性が高く、イベルメクチンが使用できないコリー犬種の犬に対しても、用法・容量を守って使用することで安全であるとされています。
ネクスガードスペクトラの使用により、フィラリア症予防は100%、消化管内寄生虫にはほぼ100%の効果があるとされています。
犬回虫・犬小回虫・・・100%
犬鉤虫・犬鞭虫・・・99.99%の効果が確認されています。
よくある質問
ネクスガードスペクトラ何に効く?
2つの有効成分がノミ・マダニ駆除・予防、内部寄生虫、フィラリア症予防に効果を発揮します。これ一つで全てカバーできる優れものです。
ネクスガードスペクトラ生後何ヶ月から?
ネクスガードスペクトラは8週齢以上の子犬、体重が2kg以上の犬には使用できると説明書きがあります。繁殖中の犬、妊娠中や授乳中の犬には安全性が認められていないので、使用は避けましょう。
アフォキソラネルの副作用は?
吐き気、嘔吐、食欲不振、貧血、皮膚の痒みなど、一過性の物が見られます。こういった症状が長く続く場合は動物病院へ行く事をお勧めします。
ミルベマイシンオキシムの副作用は?
ミルべマイシンオキシムをフィラリア症に感染している犬へ投与した際、元気消失、食欲不振、嘔吐、呼吸速迫、大静脈症候群などの症状が現れたとの報告があるため、ネクスガードスペクトラ投与前には、フィラリア症にかかっていない事を検査して確認しましょう。また、上記の副作用が見られた場合には、直ちに獣医師の指示をうけましょう。
0コメント